sxq!  russia~lithuania tour #14

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ヨナバの朝。なんにもない埼玉の田舎のような所に新しく工場やプラントが建設されています。国民の90%はカトリックだということでキリスト様もいらっしゃいました。

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朝食後、来た道をヴィリニスへ戻ります。

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今日もライブがあるはずなのですが、ちょうどリトアニア国会の選挙が昨日投票日を迎え、本日開票。その影響で今日のライブはキャンセルになりそうだとアンタナスが言ってました。いかに国民が政治に関心があるとはいえ、ライブがキャンセルになるってどーゆーこと?謎のままホテルでアンタナスの説明を聞くことにしました。
予想通り、本日の演奏はなし。ツアーの総仕上げが消えてしまって本当にがっかりです。でも選挙って?と、聞いてみると、今日のイベントはアンタナスのはからいで行政や政治家などを多数招待していて今後の足がかりにしようというパーティーだったようです。彼らにとってはそれどころの日ではないですね。アンタナスは日本のジャズ・シーンをすごく大切にしてくれていて、再来年のジャズフェスはずばり日本のジャズを全面的にとりあげたいと熱く語っていました。それに対する伏線として今日のパーティーをブッキングしてくれていたようです。大きなイベンターともなればそっち系の人たちとのつながりも大事なんですね。
もう一つ彼にとって重大事件は今回のジャズフェスのメインアクトの一人であるチャールス・ゲイル(Charles Gayle)がなんと飛行機に乗り遅れ昨日のライブが流れたこと。1日遅れの今日、メインのステージでライブが行われるということで皆で聴きに出かけました。チャールス・ゲイルは長くストリート・ミュージシャンとして不遇の時代を送り、近年ようやく日の目をみたフリー・アバンギャルド系のジャズ・マスターです。バリトン吉田は大ファンだということで楽しみ。
会場では突然のスケジュール変更にもかかわらず大勢のお客さんがきていました。アナウンスされてでてきたチャールス・ゲイル。ストリート時代を彷彿とさせるくたびれた綿のジャケット。細身の体。フラフラした足取り。

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ここでその音楽をお聴かせできないのが非常に残念ですが、彼のトリオの演奏はものすごく良かったです。久々に感動しました。歌があってエロス(彼自身の体からしか発せられないオーラのようなもの by木村)に充ちていてスィングしていて。アルト・サックスの後はピアノにむかって演奏。ここのピアノが良かった所為もあるけれど、メチャメチャ良い音でした。そうそう。ピアノに向かう前に昨日のお詫びを英語でスピーチ。
アンコールには「アバンギャルドを期待していたかもしれないけど」と前置きしてコルトレーンのナイーマをピアノで演奏してくれました。これがカッチョいいのなんのって。どフリーの後だっただけに美しいハーモニーが胸に響きました。

演奏が終わってからアンタナスの計らいで彼らと立ち話。スーパーナイスガイでした。うーん惚れるぜ。

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ホテルで夕食をとったあと、アンタナスに急遽ジャム・セッションへ行こうと誘われました。地元ミュージシャンと文化交流ってことで、なんだか照れくさかったですが、行ってみることにしました。
行ってみたらば驚いた。キャパ200人くらいのハコに若い男女がすし詰め状態。マジっすか。セッションは現地の学生風のプレイヤーたちがコテコテのスタンダードをちょっと緊張しながら演奏してます。それをカップルとか友達同士の若い連中がビール片手に聴いてます。こんなのあり?しかもステージ前には体育座りで演奏を睨みつけてるやつらもいて、すごいテンション。

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翌日判明したのですが、ホストのテナーマンはフリーもいけるプロのミュージシャン。Softlyなんかの後に突然フリーになったのを見逃さず、リーダー松本がソプラノで乱入。つづいて我々も乱入。ぶちこわしてしまったかなぁーなどと思いつつ、そそくさと退散。

いやしかし毎週月曜日、よくこんなに人が集まるよ。ジャズで。他の曜日は普通に(いやーもーフツーってなんでしょうねぇ。ロシア以降フツウがよくわからんです)テクノとかのイベントもやってるようでした。

若いお客が沢山きて盛り上がってるリトアニアのジャズ事情。日本の若者よ、カラオケなんて行ってないでライブに来るべし。お願いプリーズ・シュガー・オン・トップ。

Posted by fujiwara at October 16, 2008 11:22 PM