「南米の空気」#5 ”野生の蜜”
1878年生まれのウルグアイの作家、オラシオ・キローガによる短編集。密林と死から漂う湿った妖気漂う物語は童話的単純さで直接的にイメージをむすぶ。
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Posted by fujiwara at May 21, 2020 03:55 PM /
「南米の空気」#4 ”都会と犬ども”
リマの士官学校で展開されるフォンターナ先生にフランス語ではうんこの山盛りをなんというのか質問するような生徒たちの群像。ノーベル文学賞受賞のマリオ・バルガス=リョサによる長編。
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Posted by fujiwara at April 29, 2020 02:42 PM /
「南米の空気」#3 ”2666”
南米文学界の新しい英雄、ロベルト・ボラーニョの遺作。メキシコのソノラ一帯で引き起こされているドラマを匂いや温度、湿度といった土地の空気まで感じ取れる情景描写が新しい価値を持った詩として描かれている。
Posted by fujiwara at April 28, 2020 03:47 PM /
「南米の空気」#2 ”エレンディラ”
「南米の空気」#1 ”ペドロパラモ”
藤原大輔トリオの1stアルバムタイトルである”コマラ”を舞台に、南米文学のキャラクターを決定づけた現実と幻影が交差する”マジックリアリズム”が揺らめく傑作。
”コマラ”で主人公の出会う人や場所はもはやリアルを超え、即物的な現代にこそ問いたい”人の認識”の奥にある別世界を描いている。
Posted by fujiwara at April 12, 2020 12:58 AM /