sxq!  russia~lithuania tour #12

モスクワ国際空港を朝9時に立ったSXQ!。5都市を回ったロシア編を終えリトアニアへ向かいます。リトアニアへはプロペラ機。

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2時間弱のフライトで首都ヴィリニュスへ。入国カウンターはガラガラでスムースにパスすることができました。
ヴィリニュス・ジャズ・フェスティバルの主催者であるアンタナス氏が空港まで出迎えにきてくれていました。

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右側の人がアンナナスさん。今回のツアーのセッティングをしていただいた副島氏の友人でもあり、2006年に来日した折りにはSXQ!の演奏も聴きにきてくれています。

ハイヤーのバスでホテルへ。空港から市街への道路は最近できたばかりのうように新しく、ソビエト製の車も、特徴的なスタイルの教会もありません。まったく見慣れた”西側”の世界で一同「帰ってきた」安心感とともに、気がつけば疲れがどっとでていました。

リトアニアではヴィリニュス・ジャズフェスティバルへの協賛をしているホテルに宿泊。ロシアではありえなかったチョー豪華な待遇で一人一部屋。しかもツイン。もちろんネットもやり放題でたまった日記をアップできました。

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ここで一晩すごして本番だったらよかったのですが、昨夜12時にヤロスラブリを立って移動し、そのまま今日のイベントに出演です。皆ボロボロの体をひきずって会場入り。

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会場は3階の客席まである古いスタイルのコンサートホール。

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サウンド・チェックの後、近所のカフェで休憩。(ここでとった写真がnewsのページの画像です)ロシアでは”カプチーノ”といってもうすーいカフェラテのようなものでしたが、ひさしぶりにカプチーノらしいカプチーノをいただきました。しかも顔つきですよ。ロシアじゃありえん。

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ヴィリニュスの街は本当に清潔で封を切ったばかりのような新しさがあります。2009年からEUの「文化の首都」となることが決まり、そういった政治的影響もあるかもしれません。

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ヴィリニュス・ジャズ・フェスティバルでは我々の前の出演が地元のピアノ・トリオでメインのデビット・マレイのバンドもストレイトアヘッドなジャズだったこと、加えてロシアでの緊張感がフっと切れてしまったことが重なって、リーダー松本の顔の皺も倍増。メンバーの疲労も限界。旅をともにしたヨーロッパ・ノイズ連合の仲間ももういません。ちょっとしたミスもでて楽屋には少しピリピリした重たい空気が流れ始めていました。

しかし、そこはロシア・ツアーを経たSXQ!のチームワーク。イライラしたってしょうがない。ロシアで我々の演奏を一生懸命聴いてくれたヨーギルたちの笑顔を今一度思い出し、最後の力を振り絞るのでした。(@号泣しろよ)
今日も尺八の独奏から「高周波」〜「音まわし」でスタート。ステージに松本、吉田が2階席に木村、藤原がカミシモにわかれ会場全体を包囲します。バナは3階で放し飼い。「高周波」はフラジオ音域の高い音をわざとぶつけあって差音を聴かせるという趣向。「音まわし」は反時計まわりに音をリレーしていきます。こういったスタイルでは会場の鳴りも重要ですが、さすがにコンサートホールだけあって響きがすばらしく吹いていても気分が良かったです。そのあと全員ステージに戻り「1月」「Time to kill」など持ち曲を演奏。
歴史あるコンサートホールで我流をつらぬいたSXQ!。しかもそうとうアバンギャルドなプレイだったにもかかわらず、この国ではめずらしいというアンコールのリクエストまででる程の大喝采を受け、終演後はメンバー一同ニヤニヤしながらおいしいビールをいただきました。
演奏後、楽屋にはサインをもらいに来てくれた若いお客さんや、ロシアやヴィエニュスでニアミスしていたイスラエルのバンドメンバー(バークリー音楽院時代の仲間の知人(ユバル・コーエン)だったので懐かしかったです)などが挨拶に来てくれました。

ライブ後、さすがに全員グロッキーで打ち上げもせず、(写真も撮ってないし。)そのまま就寝。明日はヴィリニュス郊外の街のアートセンターでライブです。

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Posted by fujiwara at October 14, 2008 05:43 PM