"re-gions" / quartz-head 05

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Body Electric Records (EWBE 0023) 2007

quartz-head serieの第3弾は"01"のゲストパフォーマーであったオマール・ゲンデファルとコンビを組んだ"05"。05といえば「レッドファイブ」のマンセルですかね。早いものでナイジェル・マンセルが赤文字のカーナンバー5番でワールドチャンピオンになったのはもう10年も前。知らない人も沢山いるんだろうなー。それにちなんで、ということではないですが、ジャケットもちょっと赤っぽくなってますな。ジャケには今回のメインマシンであるTR-808の基盤でございます。オタだねぇ。
うっすら見えている文字はオマールの歌っている歌詞です。そう、今回はオマールの歌が全面的にフィーチャーされております。彼の歌はあたりまえのことがあたりまえでなくなってきている昨今に強烈な光りを放っています。シンプルで力強いです。
そしてダブミキサーとしてicchieが参加してくれました。いままでのミックスとは方向性が違います。いってみれば、内から外へ。quartz-headをやっていて他ジャンルのアーティストとコラボさせてもらい、今まで漠然と「常識」だと感じていたことが偏見や思い込みにまみれていることに気付かされることが多かったです。そういうことで、今回のタイトルは"re-gions"。その瞬間の決断をしなきゃいけないのはやっぱり自分以外にはいない。その自分という領域ですら本当はあやふやでなんの根拠もない思い込みでできている。それでも自分はある。regionとregionの境にはなんにもないのに、区別をしなきゃいられない。もはやこういう思考でさえありもしないある領域にとらわれている気がしてくる。
もうそういった領域はこのさい全部有ることにしてしまって、全部受け入れてしまえたらいいんじゃないか。と感じてます。難しいことだけどね。